病み病みヤミー

病気ですよ。
ええ。


気管支のゲホゲホがいまだ治りません。

先月ひいた風邪がまだ治っていないのか
それとも、新しい風邪を、さらに追加オーダーしてしまったのか
もしくは、ノドの奥にニューギニア産のヒクイドリが住んでいて
3本のツメでチクチクやってるか。

問題は3択です。
さあ挑戦者、回答をどうぞッ!!


「えっと…4番の、エアコンの掃除をまったくしていない…から?」


わすかな静寂の後、揚々と福留さんがファンファーレを鳴らし
ウヒョはアメリカ横断クイズ、決勝のニューヨーク会場へ。
されど飛行機の便を間違え、おいでませアラスカ州はアンカレッジ空港へ。

泣く泣く空港の土産物ショップで「萩の月」を買い
カスタードクリームが美味いのなんのって。

それを見ていた隣村のイジワルじいさんが、わしもわしもと
アラスカに飛んでみたものの、氷河を掘っても掘っても
出てくるのはアザラシの顔ばかり。
けっきょく南極大冒険ですよ。



ええ、まあ、病気ですよ。



この間、数年ぶりにモーニング娘。のシングル曲を聴きましたよ。

最後に聞いたのは、確か2005年の「THEマンパワー」あたりなので
もう4年も新曲を聴いていないことになる。
wikiで調べたら、もう41枚もシングル出してるのね。
知らないメンバーが、すでに4人もいる。

そこで仕事中、youtubeで発表順に未知のシングル曲を視聴し
まだ知らぬ、その後の歴史を追ってみることに。

ファイナルファンタジーを6までしか遊んでいないヤツが
続けざまに7、8、9、10、10−2、12とプレイするようなもんですよ。

で、すべて初聞きの10数曲を聞き終わり…


結論。



病気まだ治ってねえ…。


声だけで誰が歌っているかわかってしまうので、知らないうちに
「おお、今回は○○のソロパートが多い」などと数えてしまい
「寺田、まだ枯れてないな…」などとつぶやく有り様。



ええ、病気ですよ。



お友達の結婚式にウェルカムボードを描いて贈ることになり
初めて「コピック」なるものを使って、カラーのイラストを描きました。

コピックというのは、漫画家さんがカラー原稿に使う定番の画材で
「コピーのインクを溶かさない色マーカーペン」ってヤツ。

原稿をコピーしたやつに直接塗れるので、何度も描き直しができるし
重ね塗りもOK、ムラも少ないしで
愛用されてる漫画家さんはすこぶる多いのですが…。

そんなメジャーな画材にもかかわらず
ウヒョは今までまったく手を出す事がなく、ずっとMacで色を塗っておりました。

理由はただ一つ

「使ったことないから、なんか怖い」

これだけ。



病気ですよ。
一人旅で知らないメシ屋に入るのが怖くて
松屋とかコンビニばっかり入ってしまう、ウヒョならではの病気ですよ。


で、今回、あえて勇気を出し挑戦した理由は

「うちのプリンターでは、B4サイズのカラーをプリントアウトできないから」

うん、これ。


まあ、いい機会だと思って、世界堂で「基本24色セット」を買い込み
ドキドキの初挑戦でございます。

これがまた…


いいッ!

いいねコレ!

すっげえ描きやすい!
なんで今まで一度も手を出さなかったんだろう???
ホントもう大後悔ですよ。

うちの師匠とか、うちのアシさんとかも使っていて
その評判の良さは昔っから耳にしていたんだけど
いやいや、こりゃあ確かにええわ。

ちょっとしたカラーカットなら、こっちの方が全然気軽できれいに描ける。
ええもん見つけたなあオイ。

楽しくなってきたので、思いっきり色をたくさん使って
そりゃまあド派手な、気合いの入ったウェルカムボード描き上げましたよ。

食わず嫌いの病気はあかんのう。

これからはちょくちょく、このブログでも
イラストを載せるようになるかもしれません。
だって色塗るのが簡単なんですもの。

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まあ、すべて病気のせいですよ。


うちのムスメの幼稚園入園が無事決定し
一安心でございます。

面接で「お名前は?」と聞かれても、頑固として何も喋らなかったそうだけど
よくまあ通ったものですよ。
先生の「お遊戯するので、集まってー!」の声には
一番乗りで走って行って踊っていたらしいけど。

最近、ムスメがケツを丸出しにして
「おしりフリフリフリ〜〜〜〜〜〜」とやるようになったので
きっと幼稚園でこのダンスを流行らせて、苦情がくるであろうことを想像し
モヤモヤと、いらぬ心配ばかりして4月を待つお父ちゃんでございます。



まあ、病気ですよ。



自分の携帯電話のメモリに、名前を登録するっていう作業をまったくしないため
寝ている間に着信があっても
どこからかかってきた電話かまったくわかりません。

メールはアドレスと用件で誰かすぐわかるのですが
電話となると、誰からやら、どこからやら…。

メールじゃなく、わざわざ電話かけてきやがる…いや、電話してくれるのは
うちの奥様か編集様しかいないので
03で始まっていれば、ほぼ出版社からで間違いないのですが。


週明けや月明けなどは、うっかり昼に寝てたりすると
03で始まる着信が、バラバラで4件くらいあったりするので
もう怖くてかけ直すことができません。

小学館さんなのか、秋田書店さんなのか、竹書房さんなのか
少年画報社さんなのか、日本文芸社さんなのか、どこか久しぶりの出版社さんなのか。


電話かけなおせば
「はい、○○編集部です」と第一声が聞こえてくるはずなので
それで誰の電話かわかるのですが…

それをうっかり聞き逃した場合を考えると
もうドキドキで、二度寝を決めこんじゃう、こりゃもう病気ですよ。


こんなに苦労するなら、名前を登録すればいいじゃんと毎度思うのですが
後回しにする病気と、機械オンチの病気をダブルでこじらせて
今日の今日まで、こんな有り様でございます。


よければ編集さん方々、次から電話切る直前に

「いいかニワトリ頭、よく聞け、この電話が終わり次第
 着信履歴の一番上の番号を、すぐその場で登録しろ。
 ちなみに俺の星座は○○座の、血液型は○型だコノヤロウ!!」

と、一喝して頂ければと…。



ええ、病気なんですよ。



今日は編集さんと喫茶店で打ち合わせし、店を出た数分後に
その店の本棚にあったビッグコミックスペリオールを
カバンにつめこんで持ち逃げしていることに気付き
あわてて返しに戻るトンチキぶりでございます。



南方先生ぃ〜〜〜〜〜〜お願いじゃき
そのペニシリンつーやつを、わしのドタマにブチこんで欲しいぜよ!


あちきは病気でありんす。



連続ドラマの「JIN -仁ー」が
面白くて仕方ありませぬ。
久しぶりの、漫画原作ドラマの成功例ですねコレは。

やっぱり視聴率がすごくいいそうで。

TBS、一日に3度は、村上先生の仕事場の方角へひれ伏すように。
もとい6チャンネルから、634チャンネルに変えるべし。


ムスメをヒザにドラマを観つつ、主演の大沢たかおを指差し
「あれ、お父ちゃんだよ」と、うそぶき
ムスメからの「そりゃどんな小デブヒゲヅラ親父の深夜特急じゃコラ!」
というツッコミを待っていたら
まったく否定することなく、綾瀬はるかを指差し
「あれ、みっちゃん」と、自分の名を語るフテブテしさ。
びっくりした。


病気ですよ。
親子で。


でも
「じゃあアレ、お母ちゃん」と
中谷美紀を指差したお母ちゃんに対しては
ムスメと全力で「ふざけんな」とツッコめたので
そんなに重い病気ではないと思う。


風邪ひきゴーシュ

風邪をひきました。

家族3人でノックダウンでございます。



まずうちのムスメが
鼻水を両穴からドバドバたらし始めまして
まるで、銭湯のダブル蛇口みたいになったところからスタート。

そしておかあちゃんが、小樽水族館のセイウチのように
布団に転がったまま動かなくなり…

ちょっと遅れてウヒョが
映画「アウトブレイク」で最初に感染した青年のごとき
愉快なモンロウォークで部屋をフラフラさまよい…


とにかくね、ウヒョが今までひいた「しんどい風邪」ランキングで(インフルエンザ含む)
堂々の3位に輝く、そんな生き地獄でございました。

ちなみに1位は
独身時代、ボロアパートの押し入れの中で1人転がり
病院にも行けず、ハロゲンヒーターを抱いてガタガタいわせながら
自力で治した、インフルエンザ。死ぬかと思った。

2位は
「金色に輝くジャングルジムが、体全体を囲んで宙に浮く」
というビジョンを見ながら失禁した、小学生時代の40度の高熱。
これがもし中学生だったら、あやうくムーに投稿してるとこだ。



でね、今回の風邪。

もう、辛いのなんの。


鼻水と咳が止まらず、咳をしすぎてゲロまで吐きそうになり
悪寒は止まらない、体中がきしみ、頭は痛く
座っているだけでも体がしんどくて
かといって、横になって寝ると
寒気がひどくて、湯たんぽ抱いていても、体が子犬のプルー状態。

「新型インフルエンザじゃねえの?」

という疑いも、時期が時期だけに、当たり前に浮かびましたが
家族3人とも、たまに微熱になるくらいで、ほとんど平熱。
なのに、体がまったく動かない。

なぜか、うちのムスメだけが
鼻をたらしながらも、いつもと変わらずはしゃぎ続けて
早々に完治。

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なのに、父母は半分死んだまま
そんな日々が、3、4日も続き…

そして現在、ウヒョだけが治っておりませぬ。



4日くらい仕事もせず、寝転がるままのウヒョ。
せめてネームのアイデアでも練ろうと思ったんだけど
浮かぶセリフが
「つらい…」「いっそ殺してくれ…」
「たしかに熱いお茶を頼んだけど、プーアル茶ってなにかね?」
「おだまりー おだまりー」

みたいな、病的な言葉しか浮かばず…。
ダメだこりゃ、と。


何か未読の本を読もうかと、布団をはいでて
フラフラしながら、つい手に取ってしまった本が

「古事記(上・中・下)」


なんでこんな本を手に…と後悔したものの
本棚に戻しに行く体力もなく。

しかも、ホワホワした頭で読んでいたので

「ブチギレして、ウンコをあちこちにブン投げるスサノオ。
 それに対し、『きっとこれはウンコじゃなくゲロじゃないかな?』
 と、フォローにならないフォローをして
 まったく怒らないアマテラス。」

みたいな話を読んだような気がするが
そんな神話があるはずもなく、きっと何かの間違いだと思う。

インドや中国の神話だったら、ウンコ投げられた瞬間にゴングがなって
神々の大戦争が始まるところだ。

その他にも
自分の屋敷から、愛娘と、財宝を一緒に盗んでいった青年の
逃げて行く背中に向かって
「チクショウ! だったら、ついでに天下でも取っちゃえばいいじゃんコノヤロウ!」と
親父が返す話も、きっと何かの読み間違いだと思う。

そんな神話、本当にあったら、最古のツンデレではないか。
まさか日本神話にかぎって…ねえ。
そうさきっと、みんな風邪のせい。
ウヒョの見た妄想。

うんうん。

だからきっと
「惚れた娘が今ウンコしてるから、アタックするなら今がチャンス♪」
という話も、なにかの読み間違いだと思う。


風邪による、記憶違いじゃなかったら
日本神話すげえ。
日本に生まれて良かったと思う。
なんて素敵なジャパネスク。



というわけで、
風邪というものは、ずいぶんと精神を病ませてしまうものでして。

少しでも健常な心を取り戻そうと
古事記をブン投げ

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「ダーマ&グレッグ」のDVDボックスを観て、心を癒すことにする。

うちのおかあちゃんが、実家にいる妹さんから借りてきたもので
ウヒョも観るのは初めてだったんだけど

面白いねえコレ!

ヒッピー放浪家族の娘ダーマと、エリート上流階級一家の息子グレッグが
出会ったその日に結婚しちゃったことでドタバタが巻き起こるコメディなんだけど

なにが面白いって
ダーマの反権力思想パパの行動と言動が
交通シリーズの原作者・今井さんとそっくりで。

ダーマパパは
「なんのスパイ装置が仕掛けられてるかわからんぞ!」と
テレビすら警戒して買わないキャラなんだけどね

今井さんも、地下鉄ホームの電車待ち最前列に立ちながら
「誰にいつ背中を押されるかわからん」と言って
1人だけ真後ろ向いて、並んでいる人達をにらんで威嚇してたからなあ。
しかも足元は、すべりやすい下駄をはきながら。

列の後ろに並べばとか、スニーカーをはけばとか
そういう理屈じゃないところが、面白くて愛すべきオジサンだったんだけど
なんかついつい思い出して、大笑いして観てもうた。

ブログをのぞくかぎり、今もまったくあの頃のままのようで、なんか安心。
そのまま頑固なジジイになってもらいたいなあ。
やっぱり仕込み杖とか持っていて欲しい。



あの頃、たまに今井さんのお子さんの
保育園出迎えに付き合ったりとかしてたんだけど
とうとう、うちのムスメも
「幼稚園入学」が来年春にせまっており…

市内に幼稚園はたくさんあったんだけど
最終的に希望の入園先は二つにしぼられました。

一つは、一番近所にあり
オハイソで制服が可愛い、どこかの女子校の上品な付属幼稚園。

一つは、ちょっと遠いけど
古くて、園庭の半分が森に浸食されていて
子供達が土まみれでギャアギャア走り回ってる幼稚園。

その2択。


近い付属の方がいいと、最初は思ったんだけどね…

ただ、制服着せて、可愛いなあと思うのは
最初のひと月くらいでしょ?
あまり上品すぎる幼稚園に、うちの暴れ武者を放つのもどうだろうかと。
保護者ママも、ウヒョの勝手な想像で、うるさそうな人が多い気がするし。


そこで、もう片方の
園庭が半分、トトロの森になってるような
ジャングル幼稚園。

そこの入園希望者に向けての説明会があったので
親子3人、ウヒョは見学だけしに行ってきました。


まず、噂には聞いていたが
幼稚園の正門の向こうには、深緑の木々がこんもり
トトロの鎮守の森のごとき光景。

正門をくぐると、森のしげみの向こうから
映画「レイダース・失われたアーク」のオープニングの原住民よろしく
大勢の子供達が飛び出してきて、またザザンッ!と消えていく。

面白いので、ウヒョも森の中へと足を踏み入れてみる。


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ウギャアアアアアアアアアアアアアーッ!!


数年ぶりに見た、でかいカタツムリ。
園の話では、ハチもアブもいるという。
夏にはどれだけ昆虫地獄になっていることやら。

とにかく、園内せましと、大勢の子供達が元気に走り回っている。
よくそこまで長時間、全速力でダッシュできるものだと。
止まったら死んじゃう魚かキミたちは。

まるで、水族館のイワシの巨大水槽を眺めてる不思議な気分。
ザザザザザァーッと走る子供の群れが、ウヒョの横をすり抜けていく。
みんな全力全快で楽しそうだなあ。
この様子を、古事記の一節で例えるならば
「いっぱい オッパイ ぼく元気」
てな感じ。

なんかもう、ここがいいな。

横を見ると、おかあちゃんもそんな顔。
ムスメは一緒に遊びたくてウズウズしている。



5分後。
砂場にて。

「いらっしゃい、これプリンだよ」
「うむ、確かにプリンだ」
「ねえ、アンパンマン作って」
「やだ、俺はハゲネコを作るのじゃ」

見知らぬ子供数名と、ウヒョの会話。
説明会に集まる大勢の父母のなかで、ウヒョだけ砂場にダイブオン。


幼稚園の説明によると
「うちは勉強をさせません、ただただ体力をつけさせます」
「危ない虫と、危なくない虫の見分けはできるようになります。」
とのこと。


はいはい、決まり。
ここがいい。
頼む、うちのムスメを入れてやってくれ。
ていうか、お願いしますぅー。
こうなりゃ園長の靴でも、犬のウンコでも
森の奥にあった、不気味な赤いライオンの木像でも舐めますから!

もし面接でうちのムスメが、最近マイブームの
「腐海から出てくるオームと、メーヴェの上で高速にケツをふるナウシカのマネ」
「お父ちゃんが無理矢理しこんだ、ゴメンネゴメンネー」
をやっても
どうか落とさないでやってください。


きれいな制服より、ヒザにカサブタ作って
泥だらけで帰って来るムスメが見たいです。
そして
風邪をひいてみて、体力がどれだけ大事か知りましたよ
マジで。

もとい、ウヒョを入ればいいよ。
トイレとか、たまにしか汚さないし。


どうかね?



最近は入園希望者がどこでもあふれ返ってるし
願い通りにいくかまだわかんないけど
どこの幼稚園に行くにしても
毎日クタクタになるまで、友達と遊ばせてやりたいなあ、と。

で、家に帰って、ヤクルトをガブ飲みするがいいさ。
はらいっぱい、飲み干すがいいさ!!



ここで豆知識。

「ヤクルトがあんな小さい容器である理由は
 健康のためには、一度にたくさん飲むよりも
 少量でも毎日かかさず、飽きずに飲み続けることが大事
 という、メーカーさんからの配慮」

うむ。
なるほど。

よし。
ムスメよ。



麦茶を飲め。

川越逃避行 その3

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先に告知。
今日発売の近代麻雀で、読み切り1本描いております。

もう画像を見た通り、普通の麻雀漫画じゃありませんが
「今まで誰も描いていない勝負の絵を」…との要望だったので
これはこれで、よし…なのか?

近代麻雀では、ウヒョは今回を含めて
今までに3本読み切りを描いております。

どれも一応、何を切って、どんなアガリで、点差はナンボで…などと
がんばって1人で闘牌を考えています。

闘牌の流れは、麻雀にくわしいライターさんにまかせる作家さんも多いようですが
ウヒョは面倒でも、できるだけ自分1人で作るようにしているのです。

なぜかというと
ウヒョが尊敬しているギャンブル漫画の巨匠
青山広美先生がそうされているからでして。
(現在、週刊少年チャンピオンにて「ギャンブルフィッシュ」原作で連載中
近代麻雀では「トーキョーゲーム」「バード」「東風のカバ」など神作多し!)

少しでも努力して、大先輩の背中が見えるよう
頭をかきむしってがんばっているところです。


今回はかなり変則的な、もっといえばアホな漫画ですが
ぜひぜひ、読んでやってくださいませませ。





そんでもって
川越プチ逃避行。


うっかり爆睡して、闇の中で目を覚ました家族3人。

テレビが1台、ローカルな埼玉テレビが延々と流れており
時間的にも、夕飯を食べるという選択肢しかない状況。

さあどうしよう。
うっかり観光してしまったので、外食する気力がない。


子供のいる方はわかると思うのですが
小さい子連れでの外食は、かなり神経を使うものでして。

昼食ならまだしも、夕食の時間となると、大体のメシ屋が
酒を飲む、大人のための社交場と変わっていくもの。

そういったところに、はしゃぎまわる幼児を連れて入るのは
こちらもあちらも、大変に気をつかうものなのです。
居酒屋に連れて行くなんて、完全にマナー違反。

そうなると、他に誰も客のよりつかない地雷のような店か
無難なファミレスくらいしか、選択肢がない。
さあ困った。


ここで、正しい大人の選択は

(1) 今まで入ったことのない「バーガーキング」で
    メリケン肥満サイズのバーガーを注文する

(2) バーガーキングの店員からもらった
   紙製の「バーガーキングの王冠」をかぶり
   店内に流れるオールディーズのメロディに合わせながら
   気色悪いダンスを踊り続けるムスメに赤面する

(3) 逃げるようにテイクアウト

(4) 隣にあったコンビニで、とにかくお菓子やツマミを大量に買い込む

(5) ホテルに引きこもり、スルメをクチャクチャいわせながら
   テレビのニュース映像に向かって
   「前原さんはラクダに似ている」などとつぶやく



そう、これが正解。





で、あっという間に翌日。


見事に大量の甘物を食べきれず残したまま
家族全員がポックリ寝てしまい…

8時に起きて
これまた罰ゲームのように、バイキングの朝食を食べ
ロメロ版の走れないゾンビのように、ホテルをはいでる3人。

さすがに、1ヶ月も運動せずデスクワークした後の
徒歩での観光は、中年漫画家の体に
思いのほかダメージを与えていたらしく…。

ああ、しんどい…。



しかし



サッサと帰ればいいものを、帰りの電車を途中で飛び降りて

「ゾウもキリンもいない動物園」

なんぞに立ち寄っている有り様。


うかれてる。
完全にうかれてる。

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ミーアキャットとヤギしかいねえ。
しかも平日の朝、客の少なさに完全にだらけている動物達。


ちなみに、この動物園に向かう途中のバスの中
完全に学校遅刻のだらけた高校生が
ウヒョの目の前で何かを落として、そのまま降りて行った。

拾ってみると、ありゃりゃやっちまったな、携帯電話でござい。
そこには「俺、早退するわ」とのメール文字が。

このまま金色のタミヤラッカーを塗りたくり
ゴールドライタンにしてしまおうかとも思ったが
疲れていたので
携帯電話はそのまま運転手さんにお預けすることに。
まあ、そりゃそうだ。

狭山市の高校生よ。
無事に携帯が戻ってきても、ウヒョにお礼は言わなくてもいい。
ただ一つこれだけは言っておく。

遅刻して早退するくらいなら、その日は素直に学校サボれ。




そんなこんなで動物園。


「ゾウさんは?」
と、聞くムスメ。

「うむ、あっちにいる」
と、わずかにゾウに似ていないでもない
バクでなんとかごまかし

死んだように動かないポニーを
「この馬は、かの山内一豊を、土佐の大名にまで出世させた馬だ」
と説明し

サル山の、これまただらしない尻をしたサルを
「太閤秀吉様だ」
と説明し

アライグマを
「松平の家康殿だ」
と説明し

ウズラやハトを放し飼いにしている
バードゲージのオリを
「小田原城だ」
と説明し

なんとか貧相な動物園を、戦国絵巻にしたてあげる。


まあ、ムスメはそれでもはしゃいでいたので、結果オーライ。
途中に出会った、野良猫にも喜んでいたし。
逃げたトラの可能性もあったが
小さかったし
なにより、そんな人気歌手が立ち寄るステージでもない。

帰り際、立ち寄った動物園のレストランで
「お子様ランチ」の食券を押したら
なぜか「冷やし中華」と書かれた紙キレが落ちて来た。

店主に事情をそのまま話したら
「あ、いいんです、いいんです、これで」
という素敵な返事が返ってきたので

ああ、これが
大河ドラマ「天地人」での
妻夫木クンの演技に対する
NHKの回答か

などとムリヤリ納得し、コンブだしが溶け切ってないウドンをすする。




食事も終わり、レストランの外に出ると

「カブトムシの幼虫さしあげます(食後)」

という張り紙が。



うむ。

確かに、食前にもらっても困るが、食後もあまり嬉しくない。
しかも、もらっていない。
そして
たぶん孵化しても、高確率でメス。




そんなこんなで、自宅に早々と戻り
プチ逃避行が終了。



つ、疲れた…!

なんの休息にもなっていない。


でも、ムスメにしてみては
ものすごく楽しい1日だったようで
家族3人で遊んでいる姿を、一心不乱に何枚も何枚も紙に落書きし
その小さな家族旅行を、良い思い出にしたみたい。

お父ちゃんいつも忙しくて
丸一日、ずっと一緒に遊んであげられる日
めったになかったもんなあ。
すまんなあ。
こんな逃避行が、そんなに楽しかったのか…。

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結局、2万円くらいしかかからなかった。

さあまた、お仕事いっぱい頑張って
新たな逃避行の場所を
関東近郊MAPを見ながらウットリ考えよう。


千葉、埼玉と行ったから…
次は神奈川か?

座間市か相模原市あたりはどうだろう?
なにがあるんだ?
なにかあるはず。


旅の面白さは、土地で決まるものじゃなく
その人の楽しむ心で決まるものかもしれませぬ。

川越逃避行 その2

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得体のよくわかんない塔を眺めつつ
紫イモソフトクリームを、家族3人でまわし食いしてる
お天気の昼下がり。

端からみれば、完全に
観光している家族連れの姿。

否ッ!!
観光じゃない!
ウヒョはボーーーーーッとするために来たのだ!!
はしゃぐな!
その手に持っている、駅改札で手に入れた観光MAPを投げ捨てろ!


だけどまあ、ついでってものがありますよ。

そばに「喜多院 」っていう天台宗の立派なお寺があるっていうので
観てやらんこともない、ああ、ちょっと寄るだけだからな、と
ぶらりてくてく散歩でござる。


たどりついた喜多院は
とにかくでかい。広い。きれい。

どうやらあの天海さんのゆかりの寺らしく
徳川家光が生まれた部屋もここにあるらしい。

まあ、観光に来たワケじゃないので
そんなこたぁまったく興味がないのですが…

だから捨てろッ!!
その手に持った、拝観チケット大人2枚をッ!!
探すなッ!!
五百羅漢像の中の、自分に似た1体をッ!!

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見つけた。
この鼻ほじってるやつ。


お寺のきれいな庭園が見える
涼しい風が吹きぬけるアーチ状の渡り廊下で
「もうここから動きたくない」と
うちのお母ちゃんがウットリ、ケツから根を張り始めたので
ビールを餌になんとか移動。


境内にある、古ぼけた茶店の
これまた客層が、ナニワ金融道のアレな面々が酔って転がっている中
トコロテンなんかをすすりつつ
店主のバアさんの波乱に満ちた女の半生を
1ページ目から聞かされてるウヒョ家族。

うん…。
ひ孫の3人目が、待望の男の子だったことと
火事で旦那が焼け死んだとこまでは覚えてる。
そらもう、トコロテンが酸っぱい酸っぱい。



ぐるりと市街をまわって、また駅前に戻ってきたので
今夜の泊る場所を探す事にする。



ここで、ウヒョのプチ逃避行で大事な
「宿選びの基本」である。


(1)ホテルでなければならない

これは前に述べた通り、趣のある宿なんかに泊った日には
ワクワクしてボーーーーーッとできないからである。
仲居さんなんかが部屋に来た日には
また女の半生を聞かされて
「そうですか… 恨みを忘れて、息子さんは葬式をあげてやったんですねえ…」
などと返したり、酸っぱい時間を過ごすハメにも陥ってしまう。

完全にチェックアウトまで無視される、ホテルでなければならない。



(2)ごく普通の部屋でなければならない

高い部屋に泊まるとリッチな気分を味わえるが
「家に帰って寝たら、この宿泊費が浮くんだよな」などと余計な考えが浮かんでしまい
特典であるサービスをすべて受けようとアセったり、とにかく落ち着かない。
普通の値段の、可もなく不可もないビジネスホテルっぽいのが一番気が楽なのである。



(3)駅前でなければならない

ボーーーーーッとするホテルの時間での一番の楽しみは
タバコを吸いながら、コーヒーをクピクピ飲みつつ
窓の外の駅前の繁華街、そこを歩く人達を眺めることなのですよ。
走る電車も眺められる、トレインビューな部屋なら
大ラッキーの文句なしでありまして。

深夜、終電もなくなったのに
駅前をウロウロ歩いてる人を眺めながら
「なにしてるんだろ… 蒼いウサギを求めての夢冒険?」
などと妄想したり
向かいのビルの、まだ灯りの消えぬ部屋の窓に目をやって
「部屋とYシャツとオフィスラブ…」と、つぶやいたりするのが
これまた楽しい時間なのですから。

そして明朝、すぐに電車に乗って帰れる。
駅前、最高、ヤザワ、ブルーレイ。


(4)朝ご飯はバイキング

これだけは、ゆずれない。

フロントで朝ご飯のシステムを聞いて
バイキングじゃなかった場合
「なぜゆえ!?」
と一言叫び、静かに去る。
これぞ武士。



そんでもって、川越で泊ったホテル。

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完璧。


間近のトレインビュー。
反対側には、繁華街。
普通は転落防止のために、窓はちょっとしか開かないが
窓の下にすぐ庭がある部屋のため、ウインドウ全開可能。

それ以外にほめるところがないくらい、ビックリするほど普通。


窓をフルオープンにして、家族3人でベッドに転がり
「けっこう歩いたなあ…」とか言いながら
タタンタタンと電車の音を聞きつつ
窓から吹き抜ける風に当たってボーーーーーッ…



その5分後。


まさかの家族3人、爆睡…!


ふと目が覚めたら、部屋がまっ暗。
夜になってやんの。


いい!
この時間の無駄遣い!
この夕寝の気持ちよさ!

これぞ逃避行!!


(その3につづく)

川越逃避行 その1

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ここ、どこ?



とにかくね
今月は執筆量が多くて
ずっと机の前から動けず、自宅カンヅメ状態だったので
「どこでもない場所」に行きたかったのです。


たまにやるんですよ
気持ちをリセットするために、こんなプチ逃避行。


けっして「観光」が目的じゃなく
電車に飛び乗って、よく知らない街に降り立ち
とことん何もせずボーーーーーッとする。

これがすごく気持ちいい。

家にいたら、ついついネームなんかやってしまう。
仕事のできない場所にみずから追い込み
何もかも忘れて、タマキンをパンツのすそからポロリとはみ出しながら
ホテルのベッドで、ひたすらゴロゴロ転がる。

こんな時間がたまには必要なのですよ
ワーカーホリックの末期患者には。



ここでプチ逃避行の目的地選びに大事なこと。


(1) 「有名な観光地」には行かない。

うっかり日光や鎌倉なんかに行ってしまうと
「あああああ、観光しなきゃもったいない!」
なんて、ガイドブック片手に走り回ってしまう。
これではボーーーーーッとできない。


(2)「遠い街」には行かない

電車で何時間も揺られると、それだけで疲れちゃう。
しかも莫大な交通費を取り戻すため、貧乏育ちの貧乏性だから
これまた無理矢理、観光で取り戻そうとしてしまう。
これではアカン。


(3)「田舎」には行かない

これは後でも述べるが
田舎だとたいがい、宿泊施設が「ホテル」じゃなく「宿」になってしまう。
下手すると、高確率で温泉なんかがついてきてしまう。
これではアカンのじゃ。
なぜなら、そんな宿、泊るだけでワクワクしてしまうではないかッ!!
ウヒョはワクワクしたいんじゃない、ボーーーーーッとしたいのじゃ!




そう、これは旅行じゃなく
あくまでたった1日の、プチ逃避行なのだ。




と、いうわけで
今回選んだ「遠くへ行きたい・漫画家プチ逃避行の旅」の終着点は


『埼玉県川越市』


かわごえ。

KA・WA・GO・E

「川越名物・いもせんべえ」というフレーズしか浮かんでこない。



とにかく近い。
電車で1時間もかからない。
そんなすぐ家に帰って来られる距離の、なにがあるかよく知らない街に
なぜか1泊してくるんだから、もうそれだけで苦笑いしてしまいます。

でもまあ、前回の逃避行なんて
「千葉」だからね。


うちのお母ちゃんとムスメも、このプチ逃避行に同行することに。
おおう、この辛気臭さは、まるで一家心中旅行のようじゃ。

うちのお母ちゃんは、若い頃からあちこち世界中を旅行しているので
川越なんて面白くなかろうと思ったら、これまた意外とはしゃいでいる。
グアテマラじゃないぞ、川越だぞ、隣の埼玉県だぞ。



ムスメのオムツをカバンにつめこみ、自宅の戸締まりをして
家族3人出発してからわずか50分後
川越の駅前に到着。

はい、旅行終わり。



平日の午前中、埼玉の地方都市を旅してる家族なんて
ウチくらいかと思ったら、意外に観光客が多い。

どうやら川越は「小江戸」とも呼ばれる、古い街並を残した貴重な街で
しかも今年NHK朝ドラの舞台になっていたらしく
ジイさんバアさんがウジャウジャ歩いておられる。


その人の波に流されるまま、江戸時代のような町中を
「うわお、らいでんで死ぬほど描いたわ、こんな背景」などと眺め歩き
「いやいや、背景描いたのアシさんだろ」とツッコミを入れながら
ワクワクし始めてる自分に危機感。

「川越に生まれ落ちて70年、一度たりとて衣を焦がしたことはねえ!!」
みたいなジイさんが
まったく客の回転を考えずにマイペースで油鍋を見つめる
そんな大混雑のテンプラ屋で昼食。

さらにそんな店内で、ポシェットから取り出したドングリを
床にぶちまけるムスメ。



いいぞいいぞ、まったくボーーーーーッとできないぞ、お父ちゃんは。


(その2につづく)